私は子どものころ、友だちと3人で遊ぶというのが苦手でした。
2人が仲がいいと、疎外感を感じたり。あるいは、一方がもう一人の悪口を私に吹聴したり。
子どもによっては、人生経験も浅くて弱いから、そう言う人間関係に敏感だったりします。
私はまさにそういったタイプの子どもで、女友達は怖いという恐怖感がその時に刷り込まれました。
そんな私も、今は同年代のママ友が2人いて、よく3人でつるんでいます。だいたい3人だけれど、時々、2人で会うこともしばしば。
すると、愚痴ではないけれど、片一方の愚痴というか不満というかが聞けて、面白いのです。
A子がB子の不満を言っているのを私が聞き、またある時ではB子がA子の愚痴を言っているのを私が聞く、みたいな。
表面では仲良くしてるのに、けっこう文句を言うのねと思いながら、面白がって、聞いています。
昔の私だったら、そういう人間関係は毛嫌いして、さっさと離れていったでしょう。
でも、今は「人間って、そんなもんだよね」と、気にならないくらい図太くなっています。
それに、こういう人間関係は勉強にもなります。
他人はこういうことで不満に感じたり、不快に思ったりするんだなという、発見があります。
「人間関係問題集」を頭の中で解いているみたいな感じ。ここではああするべきだったとか、A子の性格なら、こういう伝え方がいいとか、頭のなかで自分ならどうするかを、シュミレーションしています。
自分とは違う感覚。さらに、彼らの背景を加味すると、よりいっそう理解が深まります。
そういえば、最近、旦那さんと喧嘩したって言ってたよなぁとか。この間、仕事がうまくいってないって言ってたよなぁとか。
昔は本当に私は女3人だと、自分の興味のないことで二人が盛り上げっていることに疎外感を感じて苦手だったけれど、今は観察者というポジションがなかなか面白いと感じています。へぇ、こんなことが面白いんだという、興味。
会話には人間の弱さとか、怒りとか、怯えが垣間見れて、面白いものです。
もちろん、私のことも影で何か言われているだろうけれど、そんなに気になりません。
なぜなら、2人を見ていて、裏で悪口を言いながら、本当は寂しいから一緒にいたいというのが、よくわかっているから。言いたいならば、言わせておけという感覚です。
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