あまり愚痴は言いたくないものですが、ついつい言ってしまうものですね。
そして、そんな他人の愚痴を聞かされる時間。
それは、イライラしたり、退屈に感じる時間かもしれません。
そんな時間を、有効的に使う方法の一つをご紹介します。
まず、人の愚痴の中には、他人の「こうして欲しい、ああして欲しい」という願望が含まれています。
共感できる愚痴もあるけれど、できないものもある。
「え、そんなことで怒るの?」と思ったら、そこには自分の理解し難い、他者の感覚があるのです。
最近、聞いたものが幼稚園の先生に対する愚痴。ママ友の「もっと、こうして欲しい」「先生なら、子どもに対して、これくらいするのが当たり前」というものでした。
私は「え、そんなことって、普通じゃないの? とりあえず、子どもを見ててくれるだけ、ありがたいよ。幼稚園の先生も、忙しいんだし。給料も安いだろうから、そこまでモチベーション保ってられないでしょう」と、思いながら聞いていました。
でも、そのママ友にとっては、違ったのです。
自分の子どもに対して、「もっとこうして欲しい」「こうあって欲しい」という、先生への期待が私よりも強かった。

なるほど。世の中には、幼稚園の先生に対して、それほど期待する人もいるんだなぁ。
それは、発見であり、ある意味、自分への教訓にもなりました。
自分も仕事をする立場として、顧客からこうして欲しい、ああして欲しいという、期待を持たれている場合がある、という危機管理。
スーパーやサービス施設のお客様アンケートは、「え、この価格帯のサービスで、ここまで高いサービスを求めるの?」「え、そんなことで怒るの?」と、びっくりするようなことが書いてあります。
人は自分を大事に扱って欲しいものなのですね。
あるいは、イライラしていて、八つ当たりをしている。
家を出る時に、奥さんと喧嘩した。実は貯金残高が1000円で、給料日まで苦しい。上司がパワハラ。寝不足で頭の回転が悪い。
愚痴が多い、理不尽に怒る人に対しては、色々、想像してしまいます。
そうやって、「かわいそうな人なんだな」と思って、あまり共感しないようにしましょう。
愚痴とは適度に距離を保って、たまに聞かされたら、お勉強と思って、イライラに巻き込まれないようにしたいですね。