5日ほど、ホテル生活だった。
食事はホテルや外食がほとんど。
部屋はホテルのスタッフの人がほぼ掃除をしてくれるので、自分では何もしない。
楽といえば楽なのだけれど、日にちが経つにつれて、だんだんと日常が恋しくなってきた。
あっという間の5日間。
でも、家に帰ってきたら「やっと、帰ってきた」と言う感じ。
部屋の窓を開けて、空気を入れ替える。
部屋に掃除機をかけて、テーブルを拭きあげる。
自分の体を使って、空間をきれいにしていく。
日常に帰り、時間の流れが、ゆっくりに戻る。
冷蔵庫の中に残っていた食材で昼ごはんを作っていると、なんともいえない幸せな気持ちになった。
自分の手で作り、自分好みの味付けで、ちょうど自分の食べたいものを食べられるという贅沢。
やっぱり、自分の体は食べたものでできている。
ホテルのビュッフェもたまにはいいけれど、自分でお野菜から調味料から用意して作った料理が、一番だと思う。
非日常も楽しいけれど、さりげない日常の愛おしさ。
日常を愛するために、旅に出るのだ。
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