実家の父からメールが来た。
数年前に完治した母のガンが転移していたらしい。
また、抗がん剤治療を始めるそうだ。
自然と、残り時間という言葉が浮かんでくる。
あと、何回、母親と顔を合わせるんだろう。
新幹線で2時間の距離。
私と実家は、年に数回のメールのやりとりくらい。
年末年始と、GW、盆は、孫の顔を見せに帰る。
でも、母とは一緒にいると居心地が悪いので、だいたい私は外に出かけてしまう。
そう遠くない未来、この人はこの世を去るんだろうな。
そう思って、思い出すのは辛い子ども時代。
多分、世間でいう毒親の部類。
感情的でヒステリックで決めつけが激しい母。
同居している祖父母と父の愚痴を、いつも聞かされていた。
家は居心地が悪く、学校ではいじめもあって、よくまぁ、まともに生きてきたなぁ自分と思う。
毒親という言葉が市民権を得た昨今。
私もそれなりに親との関係に悩んだ。
ネグレクトや虐待、他の人と比べれば、大したことない。
それでも、傷ついたなぁという気持ちはある。
自分の今の性格も、多分、影響があると思う。
でも、いつまでも毒親のせいにするなという考え方にも納得している。
いくら彼らを責めたって、自分の心は変わらない。
同じように、毒親に育てられた人でも、そこそこうまく社会生活を送っている人はたくさんいる。(もしくは、そう見えるだけなのかも)
自分の心の傷を癒すということは大切だ。
でも、相手を責め続けるというのは、また違う気がする。
「母のせいで」といつまでも、恨言を言っていても、何も変わらない。
もちろん、過去の自分が今の自分を作っているということは、確か。
けど、そこから、多少の軌道修正は加えられると思う。
過去と毒親は反面教師にして、今の自分と向き合うこと。
それが、今の自分にできることだと思ったのでした。
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