ひまつうです。
初めましての方はこちらからどうぞ ひまつう自己紹介
昔、読んだ本で「夫婦関係で一番大切なことは、自分の機嫌は自分でとる」というものが、今でも私の中の教訓になっている。
ちょっとしたイライラは、蓄積されると、一番近しい人に対して、どっと溢れてぶつけてしまう。
不機嫌という武器を手に、相手をコントロールしようとする。
「こんなに不機嫌そうな私を、なんとかしろ!」
ぶつけられた相手はたまったものじゃない。
会社の上司が気に食わないのも、同僚の物分かりが悪いのも、帰りの道が渋滞してるのも、スーパーのレジで割り込みされたのも、なんだか歯が痛いのも、アパートの隣の住人がうるさいのも、パートナーが悪いわけじゃない。
でも、身近な人にイライラをぶつけてしまいやすい。
だから、自分で自分なりにストレス発散方法を見つけて、対処して、自分の機嫌を自分でとるようにしよう。
そうすれば、心に余裕も生まれて、家族にも他人にも親切にできる。
まずは自分の機嫌から。
そういう内容だった。
確かこの本だったと思う。
内田樹・著 「困難な結婚」
本棚にこっそり置いていて、パートナーに見つかりでもしたら、揉めそうなタイトルだけど、夫婦問題の色んな問題を、一味違った視点で語っているのが面白い。
夫婦関係に悩んだ時、この本を開く度に不安やイライラが解消した。
これは、夫婦だけでなく、親子や他の人間関係にも当てはまる。
自分の機嫌を自分でコントロールし、不機嫌で子どもをコントロールしない。
他人に機嫌をとってもらうのは、幼児まで。
子どもは感情のコントロールを司る脳の部位がまだ未発達だから、感情的になったりするのは当たり前。
成人しても、感情コントロールができない大人もたくさんいるけれど。
老化や睡眠不足、アルコールも感情コントロール能力の低下を招くらしい。
娘も、自分の不機嫌を剥き出しにすることがある。
うまくいかないことがあって、イライラすることがある。
新しい教科書に名前を書いてたら失敗したとか、朝、靴下が見つからないとか。
最初は、「仕方ないね」「大丈夫だよ」「こうすればいいんじゃない?」と、共感や提案をできる。
変にこだわりがあり、融通がきかないのが子ども。
けれど、納得できない娘は、いつまでもぐずぐず泣いている。
心に余裕がある時は、宥めたり、そのまま放置でも心穏やかにいられるが、いつもそういうわけにはいかない。
バタバタと朝食や夫の弁当を作っている横で、ぐずぐずされると、こちらもイライラしてくる。
娘の不機嫌が伝染する。
やり場のない感情の怒りを、じわじわと私や夫にぶつけてくる。
怒鳴ってしまっては、こちらの機嫌で相手をコントロールすることになる。
かと言って、相手は諭して理解できる年齢でもない。
不機嫌コントロールに合いそうになったら、「これは、相手の不機嫌。私には関係ない」と心で唱えて、冷静さを保つようにしている。
靴下が見つからないことも、字が上手く書けなかったことも、受け入れていくしかない。
まだまだ時間がかかりそうだが、大人の自分にとっても、発見と成長の機会。
どうすれば、彼女の腑に落ちる接し方ができるのか、日々、思考錯誤中。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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